耳の症状

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  • 耳が痛い

耳をひっぱって痛いときは、外耳の炎症を考えます。つばを飲み込んで両側あるいは片側の耳の奥が痛いときは、咽頭炎などのどの炎症の放散痛です。耳 の周囲の顔面や頭のまで広がる皮膚がズキズキする感じの痛みは三叉神経痛のことが多いです。口を開け閉めして痛みが変わるときは耳ではなく顎関節の痛みで す。耳全体が痛いのは急性中耳炎や外耳の蜂窩織炎(耳せつ)あるいは耳介ヘルペスです。

①耳だれ、耳閉感、難聴、耳鳴り
plus発熱arrow鼓膜炎、急性中耳炎
plus出血、めまいarrow鼓膜損傷
plusかゆみ、灼熱感arrow外耳道炎
plus頭痛arrow耳せつ

②圧変動後の耳の痛み、耳閉感、難聴、耳鳴り、頭痛、めまいarrow航空性中耳炎

③黄緑色の膿性の耳だれ、外耳道のはれ、難聴、顔面神経麻痺、脳神経症状arrow悪性外耳道炎

④耳の表面の発赤・はれarrow耳介軟骨膜炎

⑤耳介や外耳道周囲に痛みのある小水疱、顔面神経麻痺、めまいarrow耳性帯状疱疹

⑥のどの痛み、発熱、嚥下痛、全身倦怠感、食欲不振arrow急性扁桃炎

  • 耳だれが出る

耳だれは外耳から出る場合と中耳から出る場合があります。膿が出るときは細菌性の中耳炎です。
arrow鼓膜炎、鼓膜損傷、急性中耳炎、外耳道炎、耳せつ、悪性外耳道炎
plus難聴、耳鳴りarrow慢性(化膿性)中耳炎
plusめまい、顔面神経麻痺、髄膜炎・脳膿瘍症状arrow真珠腫性中耳炎

  • 耳の聞こえが悪い

片側の耳が急に聞こえない、痛い
plus発熱arrow鼓膜炎、急性中耳炎
plus出血、めまいarrow鼓膜損傷
plusかゆみ、灼熱感arrow外耳道炎
plus頭痛arrow耳せつ

痛くない
plus片耳に突然起こる難聴、耳鳴り、めまい、吐き気・嘔吐arrow突発性難聴
plus重い物を持ち上げる・トイレでいきむなどして起こる難聴、耳閉感、めまいarrow外リンパ瘻
plus中耳の炎症後に起こりやすい、耳鳴り、めまい、吐き気・嘔吐arrow内耳炎
plus突然起こる激しい回転性のめまい(30分~数時間)、耳鳴り、耳閉感arrowメニエール病
plus子どもの場合、ほとんどが中耳炎後に起こる難聴、耳閉感、頭が重いarrow滲出性中耳炎
plus耳閉感
plus軽度の難聴、滲出性中耳炎症状arrow耳管狭窄症
plus多くは急激な体重減少後に起こる、自分の声や呼吸音が響くarrow耳管開放症
plus低音部により高度な難聴arrow耳硬化症
plus頸部のはれ、耳閉感、物が二重に見える、鼻出血、鼻づまり、頭痛arrow上咽頭がん
plus片側の難聴・耳鳴り、めまい、顔面神経麻痺、顔面けいれんarrow聴神経腫瘍、外耳道閉鎖症

  • 両側の耳が聞こえない

両側の難聴は深刻な症状です。
中耳炎は基本的に片側で起きますが、好酸球性中耳炎という喘息や副鼻腔炎に合併する中耳炎では両側性です。中耳に好酸球性ムチンというグミキャンディーの ような膠状の粘液が貯留して難聴になります。この時点ではムチンを取れば聴力は回復しますが、進行すれば神経性難聴になり、回復しません。 片側性の神経 性難聴は突発性難聴ですが、両側性の場合は特発性難聴と言います。突発性難聴は、血管条という内耳の発電装置の障害で携帯電話の電池切れのような疾患で、 神経細胞そのものは障害されていないので、早期に治療すれば回復する場合が大半です。特発性難聴は原因が不明で回復しない場合も多いです。メニエール病や 低音障害型感音性難聴と呼ばれる病気は、内耳の内リンパ液が増加する内リンパ水腫が原因で低音領域の難聴がおこります。メニエール病は日本ではまれ、器質 的原因でおこり、再発を繰り返しながら徐々に難聴が進行し片側で発症し数年から数十年で両側の難聴になります。低音障害型感音性難聴はバゾプレッシンとい う抗利尿作用のあるストレスホルモンの増加による機能的疾患です。片側性のことも、左右交代することも、両側におこることもあります。再発しやすいです が、聴力は回復します。 老人性難聴は両側性です。加齢による難聴の進行の速度は個人差があります。発電装置であるミトコンドリアは母方から細胞質遺伝す るので40歳以降で徐々に進行する両側性難聴は母方の家系の影響をうける場合もあります。

  • 耳閉感

耳とのどをつなぐ耳管はつばを飲み込むときだけ開き、それ以外は閉じています。いつも閉じているのが耳管狭窄症、いつもひらきっぱなしになるのが耳 管開放 症です。耳閉感とは耳管狭窄の症状で、山に登ったときや飛行機に乗ったときに感じる耳がふさがった感じです。聴力も低下します。
つばを飲み込んでも耳管が開かず、鼓膜の奥の中耳が陰圧になった場合におこります。耳管狭窄症や子供に多い滲出性中耳炎でおこります。一方、軽い難聴も、耳閉感として感じられますことが多く、突発性難聴の場合もあります。

  • 自分の声が響く

耳管開放の症状を自声強調といい、外からの音以上に自分のしゃべる声が大きく聞こえ、エコーがかかったように聞こえます。これは自分の声が耳管を伝 わって 中耳に伝わるため、外耳から入る自分の声と時間差が起こるためです。左右差も起これば、頭の中は割れるような感じになります。耳閉感と自声強調は正反対の 症状ですが、実は同時に起こることも多く、耳管機能不全と言います。頭の位置を下げると症状が改善すれば耳管開放です。

  • 耳が痒い

かゆみとは、軽い痛みを脳に伝える皮膚の表面近くの知覚神経(C fiber)の軽い興奮です。皮膚を掻くと、強い痛みを感じる神経が刺激され、この刺激でc fiberの興奮が抑えられるのでかゆみが感じられなくなります。しかし、掻きすぎると皮膚の表面が剥離して、神経は皮膚に露出し、ますます興奮しやすく なり、乾燥するだけでもかゆみを感じます。するとまた痒くなり、掻きだします。この悪循環でかゆみが悪化します。

  • 耳鳴り

耳鳴りは成人の3人に1人が自覚していると言われています。原因不明で、内耳で起こっているのか脳で起こっているのかも意見がわかれます。最近では 内耳の 特定の周波数に反応する神経細胞が過剰音響などで障害され、対応する周波数の聴力が低下すると、それを脳が代償しようとしてその周波数への感受性が高まる ことにより、その周波数の周囲の周波数の耳鳴りを感じるという説があります。低下している周波数が明らかになれば補聴器でその周波数の聴力を補って耳鳴り を治療することも行われています。
ここからは個人的な考察ですが、通常の聴力検査では異常のない耳鳴も詳細な聴力測定をすれば難聴が見つかることがあります。私たちの内耳には20Hzから 20000Hzの周波数の音を感じる3500の内有毛細胞がらせん状に並んでいますが、耳鼻科では125Hz、250Hz、500Hz,1000Hz、 2000Hz、4000Hz、8000Hzの7周波数の検査だけを行っています。したがって、上記の周波数のすきまの狭い範囲だけの難聴があっても正常聴 力とみなされてしまいます。聴神経もかゆみの神経と同じで、特定の周波数を伝える神経が興奮すると、音が明瞭に感じられるように近い周波数を脳に伝える周 囲の神経の働きを抑えます。つまり、近い周波数の音を伝える神経はお互いに抑制しあうので、特定の神経細胞が障害され興奮しなくなると、周囲の神経は抑制 が外れるので音刺激がなくても興奮しやすくなります。この安静時放電が耳鳴りになります。 また隣接する神経間でショートが起きると自発放電が持続しま す。その意味では耳鳴りはてんかんに類似した現象で、抗てんかん薬が有効な場合もあります。 TRTといわれる認知療法も行われていますが、効果にかなり 個人差があります。

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